野ばら
のばら
私の脳髄にこの単語で検索をかけるとヒットするのは、奥田民生の「野ばら」
今日は民生について話そうと思う
最近、映画もやってることだし私にしては珍しくタイムリーなお話だ
父がUNICORN好きで車の中とかでよくかかっていたので、曲名は知らないけど聞いたことある程度に小さいころから奥田民生は知ってたんだけど、別に自分でCD買ったりして聞くほどではなかった
生まれた時から歌は好きなのでスペシャとかをずっと家で見てたが、小さい頃の私はとにかく仲間外れにされるのが嫌で、半分はやりについていくために新しい曲を聴いていた
私という人間の相手をしてもらうために歌の素晴らしさに力を貸してもらっていたとでも言おうか
ただ、それってどうなのか、と思う小さい私が生まれたので、「もういいや、はやってるからなんだよ」って思っちゃった時期があった
余談だが、この時から今日まで私はずっと理由なきアンチ流行である
流行り好きな人の理由が流行っているからと同じように、私は流行っているから嫌いなのだ
少数派、否定派であることで自己の存在や価値を保とうとする私の卑しい一面である
私は死ぬまで脇役の野党であり、主役を張ることはない
本筋に戻ると、人と一緒ってなんだかなあと、阿藤快みたいな思いのときに、なんとなくUNICORNの曲を聴いた
当時私はPCを持っていなかったので買ったばかりのiPodに曲を入れてくれと父に頼んでおいたら、あいつの趣味でビートたけしやらボンジョビやらアイアンメイデンやらが何の断りもなく勝手に入れられていたのだが、その中にUNICORNと奥田民生もあった
さっき言ったようにUNICORNの曲は知っていたので、懐かしいなあとか思いながら聞き流していたのだが、これがいつのまにかハマってしまった
完全にあの親父の思い通りだ、ビートたけしの「浅草キッド」の良さも同時期に知った
UNICORNの何がいいのか、そんなものは受け取る人間によるので書かないが、とにかく何となくかっこいいのだ
私は80年代を生きていないので「ロックバンドのアイドル化」だとかそういった類の話は知らないし、UNICORNのメンバーの顔も名前もよく知らない状態で曲にだけ出会ったので、よかったのだろう
人気絶頂の当時に出会っていたらきっと文句をつけて聞いていなかったと思う
(やっぱり卑しく損な性格である)
この時はよくペケペケとメイビーブルーを聴いていた、あと人生は上々だとか
そんなこんなでUNICORNにハマった私だった
特に民生の肩肘張らずに気楽に生きてます感、だけど天才だから結果は出ます感
お気楽の中に漂う哀愁、なんとなく心に刺さる感じ
男に生まれて憧れないわけがないだろう
卑怯だ、こんなのカッコいいに決まってる
俺だって奥田民生になりたい
そう思ったわけではないが、私は肩肘張らないと自堕落をはき違えて今に至る
どこで何を間違ったのか、クソみてえな毎日だなと思ったらUNICORNを聴こう
奥田民生に教えてもらおう
退屈ならそれもまたグーなのだ
難しい事引き合いに出されても知りませんなのだ
充分休んでから、いちいち道草していくのだ
ヒゲとボインは永遠に僕を迷わすのだ
朝も夜も歌いながら時々はぼんやり考えるのだ
と、そういうわけにはいかないかなあ
民生の歌詞は何言ってるかさっぱりわからんときもある
そんなときはわからなくていいのだ、雰囲気が重要なのだ
野ばらを題にしておきながら、個人的には、すばらしい日々が一番すきだ
野ばらはその次だ
いい暇つぶしになったので今日はこの辺で終わろう
みんな知っているだろうけど私の好きな曲を張っておくので聞いてくれ
あでぃおす。